カーボーイビバップのフェイとうちの主人公エリーゼが結構似てるので語ってみた[アンチヒロイン的描写の魅力について]

おはようございます。一日に何回も更新。あると思います。古いギャグも古すぎると新鮮さを感じます。

前の記事に続き、他アニメの登場人物とうちの子との共通点前々から語りたかったよ企画第2段。
今回はカーボーイビバップのフェイとうちの主人公エリーゼの比較です。鬱展開はなし、むしろアンチヒロインのポジション・魅力について語ります。
ビバップネタバレあります。ご注意をば。

【私はヒロインじゃない】

上記の女性はカーボーイビバップのヒロイン枠であるフェイ・バレンタインという人物です。
彼女は誰がなんと言おうとヒロインだし、本編に良く出てきます。というか主人公のスパイク(ヒーロー枠)と絡みが多く仲間として行動しているのでヒロインなんです。が…。
彼女はヒロインらしからぬ破天荒さを見せます。
ヒロインと言えば主人公に寄り添い、影で支える…
フェイにそれはあり得ません。
スパイクの飯の種の賞金首を勝手に捕まえに行って賞金を独り占めしようとしたり、山分けの際は私が6であんたは4と言ったり、自分の借金(勝手に背負わされただけなのでフェイが原因ではない)を返すためにめちゃくちゃやったり。とにかくしおらしいヒロイン感は皆無です。
しかしそれが革新的だったとビバップのコメンタリー番組で語られていました。

【エリーゼもヒロインじゃない】

エリーゼを作るとき、私がもし自由に生きられたら、をテーマに作りました。
結果、ヒロイン性のない子になりました。
何でも信じてしまうような純粋さは未成年の頃に無くし、心ばかりが肥大していく。
何かを守るとか正義感よりも筋が通った事を貫く。
男性からすると｢俺が守らなきゃ感｣は皆無で弱い男には渇を入れて終いには尻に敷いてる。
喧嘩ふっかけてくる男には制裁を加え辱める事もいとわない。
これを誰がヒロインと呼ぶのでしょう。
悪役でしょう。
エリーゼはそんな子です。
嫌われる奴からは嫌われ、みんなに愛される枠には居ない子です。(大変悲しいですが(笑))
フェイよりアンチヒロインです。

【なぜアンチヒロイン？】
一言で言うならテンプル騎士団とアサシンの狭間で揺れ動くにはアンチヒロインでなくてはならないからです。
正義感に燃える両者はどちらも自分達が正義だと思っている。だから何世紀も戦争してる。
それを見てエリーゼは揺れます。
どちらが正しいかわからなくなっていきます。
己の心情こそ正義であり、他とそれを共有する事は出来ない。一国の女王らしい独裁的な結論に至ります。
そんな確固たる強いインパクトを持つためにはやはり【アンチヒロイン】でなくてはならないのです。
悪事には手を染めずスカートをはき内股でなよなよしく男に好かれる要素がたっぷりあり隙があり(長年黙ってましたが乱暴に言えばバカっぽい)ようだと全くアンチヒロインにはならないし、キャラが立たないし、他のよくあるヒロインに埋もれるのです。
私が恐れていることはよくあるヒロインに埋もれる事です。だからあえてエリーゼを嫌われ役にしています。

あと補足としては、ヒロインらしいヒロインが嫌いなわけじゃないです。
ただ個人的に可愛らしいなと思えるか、男受け狙ってるなコイツと思うかの境界線だと思います。(爆)
余計な個人的意見入りましたね。ごめんごめん！

アンチヒロイン、個人的には良いと思います。

おしまい。